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ニコラス・G・ハイエック氏 死去

2010.07.04

皆さん、こんにちは。

さてさて、時計業界にとって、とても大切な

方が、亡くなりました。

ニコラス・G・ハイエック氏です。
ウォッチ ホリック watch holic  

時計好きな方には、今更説明の必要も

ない方でしょうね。

銀座に良く行く方は、あるいは

ニコラス・G・ハイエックセンターなる

ビルがあることで、その名前を聞いたことが

ある方も、いるかもしれませんね。

そうです。

スウォッチグループの創設者であり、

会長でもあるハイエック氏です。

ちょっと、ビックリですね。

6月28日の仕事中に突然亡くなった

そうです。

ハイエック氏率いるスウォッチグループといえば、

ブレゲやブランパン、グラスヒュッテ、OMEGA、

ロンジン、ラドー、ティソ、ハミルトン、スウォッチなど

19の時計ブランドを傘下に収めている

巨大グループなのですよ。

そんな彼がいたからこそ、スイスの機械式時計

の今があるといっても過言ではありません。

1970年代のSEIKOショック以降、

スイスの機械式時計は、危機的な状況に

ありました。

そんな中、瀕死のムーブメント会社やパーツ会社を

次々と買収し、巨大ムーブメント会社のETAを

作り上げていった立役者でもあるのです。

しかし、その一方でこの数年はETAムーブメントの

パーツでの供給を2010年以降はストップする

という発言をし、業界に大きな波紋を生じさせて

いたりもしました。

そんなハイエック氏が、まさにETA2010年

問題のその年に、その後の業界を見ないまま

亡くなってしまうとは、残念でなりません。

心よりご冥福をお祈りします。

→ETA2010年問題についての過去ブログ